あらためて、わたしの仕事のこと
あらためて、わたしの仕事のことを考えています。
お客さまにもよく言われるんですけど、
自分でも占い師感がないというか…およそ占い師っぽくないんだろうなって思っているんですよね。ルックスもそうだし、中身についてもかな。
主に使っているものは西洋占星術とタロットカードで、
やっていることは占いなので、占い師としか言いようがないのですが…。
占星術師かというと自分としてはピンとこない…。
ではタロット占い師?というとそれもどうだろう。
もともとはタロットの人だったような気もするし、だけれど今は西洋占星術も本当に使えるものだと思っていたり。
どちらも極めきっているという感じがどうにもないからかもしれない。まだまだという感じが抜けないんです。
仕事のあとによく思うのは「相談業」だなということ。
それは占いが先か、相談が先かというところで、
やってるのは占いしかないんですけど、相談があってはじめて使える、はじめて活きる。
これはセッションだなと思って、言葉としてはよくそう使っているんですけど、それは、お客さまとわたし二人で重ねながら、限られた時間の中で道を見つけていくイメージがあるんですよね。
具体的にやっていることはというと、
まずはお客さまから生年月日やご相談内容の情報はいただいて、ホロスコープを読みます。ホロスコープからその方の本質的な傾向、変化が起こりうる時期などを確認する。
だけどそれはあくまで下準備。
それから実際にお客さまのリアルな言葉でのお話を伺って…そのことに対しては、ここから読めるのではないかとホロスコープやタロットから情報をピックアップしてお話する。
そこからさらにフィードバックをいただいて、より深く詳細にお話を進める。
それだけです。
それがコーチング的な目標達成に向けたものに行くのか、
カウンセリング的な問題解決の方へ行くのか。
それもわたしが決めることではない。
注意するのは、わたしの主観は捨てて、基本は出ているホロスコープやタロットから読むということを徹底すること。
お客さまの価値観とわたしの価値観はまったく違います。
素の普段のわたしからすると、それははかりしれないんですよね。
わたしの価値観をひきずったままお話してしまうと、ずれていってしまう。
それがよいのかどうかを(わたしの価値観で)決める場ではないし、わたしは昔からその方のことを知っているお友達とは違うんですから。
「カウンセリングに近い」と仰ってくださるお客さまもいらっしゃいます。
だとして、わたしという(考えを持った)主体がお話するんじゃなくて、(わたしにはわからない世界だとしても)占いから出ていることからのお話です。
それが、お客さまのことを知り尽くしているわけではないわたしにとって、そしてお客さまにとっての唯一の道案内です。
すごくあいまいなわたしの仕事の、ひとつはっきりしていること。
いろんなお客さまがいらっしゃいます。
安心されたい方、背中を押してもらいたい方、純粋にどうなりたいかを知りたい方、本当に人生の変わり目という方もいらっしゃると思う。
わたしは基本は占い師ということになるから、何か常識だけでははめこみきれない「占い」という見えないものを扱うこと。そこから何かその場のその方に必要なものを引き出すことがメインとなります。
そこに対する興味で来てくださる方もいらっしゃるし、
占いという娯楽の範囲だから思い切って申し込んでみたという方も
占いという怪しいものだから、抵抗があるという方もいらっしゃる。
そこがどんなだとしても、何かを求めて来てくださっているのには違いないんですよね。
ただ思うのは、
多分お客さま自身はわかっています。
おおまかな答えは。
ただそれを(経験がなかったり、そのビジョンを信じてよいのかがわからなくて)言葉にできないだけ。
わたしは占いを通して、言葉にしていくお手伝いをしているのだと思っています。
ついでに言えば、レッスンをやることにわたし自身が意義を見出しているのは、
自分のことが一番わかるのは自分自身。自分で読めたら、一番自分にぴったりの言葉を見つけてぴたっとはめこんでいくことができる。
信じていいかわからなくて、奥に追いやって言葉にできなかった自分をそうやって掬い上げることができるから。――それはわたしがそうだったから。
わかったことで、大きくものの見方からはじまって、人生を変えていくことにつながっていったから。
もしかしたらそれはタロットや西洋占星術という占いでなくてもよかったのかもしれないけど、必要なタイミングで出会ったことにはやっぱり意味があるんでしょうね。
そういうこと、わりと信じています。