10月最後の日
好きというか、以前に観て印象に残っている映画に黒木和雄監督の「父と暮らせば」という作品があります。
この映画は公開時に岩波ホールへ友人と観に行った。今調べてみたらちょうど10年前、2004年のこと。
この映画を観始めてから約5分ぐらい、父親役の原田芳雄が登場した瞬間からどうしてか涙が止まらなくなって最後まで泣きっぱなし。
一緒に行った友人は驚いていたけど、その前にもっと驚いていたのはわたしだったりもする。
内容としては、
過去戦争でに心の傷があって、好きな人からの好意を受け入れることを拒もうとする娘(宮沢りえ)を、亡くなったはずの父親の亡霊らしきもの(原田芳雄)が会話しながら、「大丈夫だから」と支えながら前に進ませていく、…みたいなお話だったと思う。
世間の皆様には大変怒られそうだけれど、前に進むことを怖がる宮沢りえに自分を重ねて観たんである。多分。
うっすらと覚えている、この映画を観ながら考えていたことは「幸せになるためには、一歩踏み出す勇気が必要なんだ」ということ。
占いをしていると、目の前に座っている方には幸せになってほしいって強く思います。
かといってその方々の実際の生活の中でできることは何もなくて、わたしにできることは本当に一瞬の小さいサポートで。
ご自分の人生を具体的になんとかできるのはご自分しかいない。
上に書いたような一歩踏み出す勇気ということについてよく考えるけれど、
もう一つ最近思うのは状況や相手を見て時期を待つということも必要な時があるらしいということ。
自分の中のコントロール。
どちらも自分の中にひとつ強さを持つことかと思う。
かく言うわたしが、実はいきなりそういう強さをしっかり持っているわけではなく、助走が必要ならばどういった形がよいのか。時間と自信と。…うーん案外休養かもなあ。
土台(西洋占星術でいう月)がぐだぐだだでは、焦りだけで動こうとしてしまったり気弱になりすぎて見誤ったりということもある気がする。これは実感。
占いの時間、目の前に座っている女の子や男の子とお話している時、
占いを通して全身でお話して、結果通じあえているらしいと思う時に自分が満たされるのがわかります。
わたしは占いと、その時間を通してしかその方を知ることはできないけれど、それでも。
本日はこの後、タロットカードのワークショップと占いの時間です。
ワークショップは一応、あとお一人参加できます。
10月最後の日ではないか。
やばい。11月のスケジュール出してない…。これは週末。