なんだか身も蓋もないことを書くけれど。
ここのところなんとなく考えていることは、 占い師がその人の人生を決めるのではない、というあたりまえのことだ。 わたしが主に使っているタロット占いでは、現状の相談者の方やまわりの状況をみて。 「今のままいくとこう」だとしたら「こんなふうにできることもあるかもしれないよ」というアドバイスを出す。 わたしがカードをただただ読んで出すのは、今の現状からいくとできるだけよくなるためのアドバイスだけれど、だけどそれは絶対ではないんだなーとしみじみ。 相談者の方がその方法を取らなくたって、もしもまわり道(でもきっと絶対のゴールもない)をしたとしても、それで相談者の方が納得しきれるならばそれでよいのである。 もう一つわたしが使う占星術。 その人の出生図に書かれたことは変えられるわけではない。 けれども一つのことにはネガとポジ、およびいろんな可能性がきっとあって。 その持っている性質やしてしまいがちなクセ。―それをどんなふうに活かすかはそれぞれでいいし。 占星術にできることは、「こんな可能性もあんな可能性もほんとうはあるよ」とお伝えすることかもしれない。 ひとつ行動することが何かを必ず変える。それはたぶん絶対。 占いで出すことには形はない。 できるだけのことをして出したアドバイスを頭の中だけで受け取ってもらうこと。それは非常にあいまいなものである。 それでも相談者の方に一瞬でも「そういう可能性もあるんだ」とふっと気にかけてもらえるならば、 それは占いとしては100%以上の成功といえるのかもしれない。 ほんとうに身も蓋もないけれど。 わたしの短い占い生活における実感です。 でもこういうこと考えられるのも実はしあわせだったりします。わたしにとっては。 これからも日々格闘しながら、できるだけのことをしていこうと思います。 そのためにはそれなりの体力の温存と時間の確保が大事かな。