自分に呪いをかけないで。
お友達に窪田直美さんという方がいます。
ふっと気がついたのだけど、窪田さんはネガティブな言葉を使わない。
メールで何かのやりとりをしていた時に
「…とは仲良しだから」とふつうに書かれていて、
それ、きっとほんとーにふつうに仲良しなんだろうと思ったのだった。
偶然ばったりあった知り合いの美人人妻。
子どもを抱えていて、まあなんだかんだでいろいろあるんだろうけど笑顔が美しくて全く困っている感じがしない。
窪田さんについてもそう。
きっといろいろ生活の中ではあるんだろう。
でもよいことをふつうに「よい」という。
基本、自分のことについては全部否定するところから入ってしまう自分にはとても新鮮だった。
もうひとりお友達のMさんが「どうしてそんなことを言うの?」と言う。
それはわたしが「自分はロクな仕事にはつけない」と話した時のことだ。
時々入らせてもらう夜のお店があります。
わたしはそのお店がとても好きだけど、そのお店について考えると心が重くなる時があります。
「重いって何が重いの?」と考えて気がついたのはマイクのセッティングという作業なのだった(そういう作業がある仕事なのです)。
体を使う作業ではあるけれど、それ自体がそこまでしんどい作業なわけではない。
だとしたら「なんで?」
さらに考えて「どうせまた間違えるに決まってる」という自分の気持ちにぶち当たった。
確かにわたしがマイクのセッティングが下手なのはほんと。
でも「また間違えるに決まってる」って思うのって、それは呪いなんじゃないか?
自分が自分にかけている呪い。
夜のお店は大好きです。お手伝いし始めて、たくさんの好きな人ができました。
わたしの「間違えるに決まってる」が呪いだとして、
どうやってその呪いをとくか?
それは自覚と経験値、小さな成功の積み重ねなのかな。
そうだ。その窪田さんや美人人妻のことを考えていて、「笑っている人のところに福はくるんだ」とあらためて考える。
笑えない人もいる。
そういう人もいつか笑えるようになったらいいと思う。
(でもきっと大概の人は本当は必要なものを自分なりにちゃんと掴んでいるのではないか。そんな気もしている。)