なかえるブログこんにちは。(旧なかむらかえるブログ)

なかむらかえると申します。占う人。星とカードと手のひらと。うっかり等身大で歩きだすお手伝いをしています。主に吉祥寺にて。ご依頼あれば出かけます。

「どうして占い師になったのですか?」わたしの場合 その1

こんにちは。
どうやら占い師っぽくない占い師、なかむらかえるです。

時々お客さまに尋ねられるので、ちょっと今日は書いてみますね。
「どうして占い師になったのですか?」

正直、自分でもよくわかりません。笑。
もともとはわたしは占いっ子だったわけではなくて、雑誌の占いを読んでもわかるようなわからないような…ピンときたことがありませんでした。
(今ならそれがなぜかはわかります)

昔から、実は占いよりも、まんがや映画の方が好きで、どちらかというと漫画家にあこがれていました。いやでも、女の子の、しかも左向きの顔しか描けなかった…。

「それまでどんな仕事をされていたのですか?」
これもまた時々尋ねられる質問です。
20代は適当にフリーター(今だったらニートというのか)、30代は偶然パートで就いた事務職でなんとなく正社員に。
40代になる少し前に仕事を辞めることにし、しばらくぷらぷらした後は資格取って医療事務やら、派遣でタクシー会社のオペレーター、回転寿司のホール係。
最後にレギュラーで働いたのはラブホテルの受付。
このあたり、もう親には言えない領域です…。

意外といろんな仕事をしているということになりますが、まあしかしどこにいってもだいたいだめな人でした。
わたしが思うにその理由は、ひとつひとつの仕事を考えすぎてしまってややこしくしてしまう傾向があること。
および人とコミュニケーションを取るのが苦手だったこと(だからさっと尋ねるということができなかった)。
問題なく務められたという仕事は、社員が少なくて、慣れてしまえば一人で全部仕切れたところですね。

占いを勉強しはじめたのは40歳になるすれすれ直前。
非常にストレスの多い職場にいて、この仕事をずっとできる感じもせず、なんとなくはやっていけるかもしれないけど、この先自分はどうやって生きていくんだろう…そんなことをぼんやり考えていた時でした。

勉強しようと思ったのも、「占い師になりたい」という明確な目的はありませんでした。
昔から好きだったエッセイストの方が占い師になってお店を開かれていて、
そのHPを観た時に「だれでもできるタロット教室」の告知が出ていたんです。
「だれでもできるんだったら…いいのかなあ…」と。

そのあとは、占いの勉強がとにかく楽しかった。
最初はタロット、それから西洋占星術、手相…。水晶リーディングとか、算命学もちらっとかじりかけたり。
占い自体に興味がわいて、いろんな占い師さんに占ってもらいにいったことも。
その頃はお酒に支えられて生きていたようなものだったのだけど、呑みに行くより楽しくて、時間とお金がそちらにスライドしていきました。

いろんな占いに触れてみて。
どれも共通するのは、その人固有の物語を見つけていく作業だなって。
だれひとり同じ人はいない。
それぞれがそれぞれの固有の悩みがあり、そこに至るにはそれまでの経緯がある。

そこを読み取るための土台として、知識と技術が必要になる。
これはかつてあこがれた漫画の世界と近いって思った。

お客さまの人生の、物語に一瞬でも触れられることには感動があります。すごくリアルな。

占いを勉強しはじめた頃、こういうのがあるよって教えてもらって、新月の願いごとというのを教えてもらって書いていた時期がありました。
数年後、それらの願いごとが意外と叶っていることに気がついて驚いたことがあります。

ただ面白いのは、思い描いていたのとはちょっとずつずれがあって、思いもしなかった叶い方をしていること。および詳細は結構思い描いていたのと違います。
だけど大枠では確かに叶っている。

わたしにとってのこの占いというお仕事。
そのまんま、子供の頃にあこがれた職業に就いたわけではないけれど、
かつての新月の願いごとと同じように、形を変えて意外と近いところに着地したのかもしれない。

今回こうやって振り返ってみて、はじめて思いました。

具体的にどんなふうに面白かったのか、
どうやって仕事になっていったのかということはまた今度書いていきますね。

よろしかったら。

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占いの仕事のはずがなぜか絵を描いたり…いろんなことをやってますね。笑。