ロックの人では全然ないけれど、
わたしがRCサクセションの音楽を聴いたのは多分20歳すぎてから。
もう最後のアルバムが出るちょっと前ぐらいだと思う。
最後の「Baby a Go Go」というアルバムは、当時住んでいた東長崎のレンタルCD屋さんで借りて聴いた。
「空がまた暗くなる」という曲が収められていて、
「おとなだろ 勇気を出せよ」という歌詞から始まる。
(著作権のこともあるので歌詞について書いちゃいけないんだよな)
この曲の歌詞、当時の時点ですごいと思って、なんとなくわかった気がしていたけど、
年を取ってもっとわかるような気もする。
大人になってあれやこれやとてんやわんやしてわかったことは、
できないことはできないらしいということ(もちろんわたしの場合はですよ)。
できることをしていくために、できるだけのことはする。
日々こわくてしょうがない。だけど小さな意志はあって、暗い道をひとりで歩いているような気がする。
勇気が必要だけど、
そのために必要なのはぎりぎりのところで、自分を信じるとかそういうことになっていくのかもしれない。
どうなってもなんとかなるのも本当だし。
なんとかならなくっても別の形でもなんとかは結局できる。
しんどい時は忘れてるんだけど、誰でもそれぐらいの力は持っているということもなんとなくもう知っている。
このアルバム、どの曲もすごくよかった気がするなあ。
この曲を思い出したのは、あることに対してものすごく怒りを感じたことが多分あった。
脈略はないんだけれど。
なんかもう全部壊してやりたいぐらいの気持ちになったのだけど、
…いろいろある。
でも勝たなくていいけど、負けないでおこう、と思ったのだ。それは自分の中で。
仕事してたら怒りは消えてしまった。
でもその芯みたいなものはなんとなく残っていて、それはそれで忘れちゃいけない気がする。
今日も自分のこと、やっていこうと思います。
これは多分、高井戸あたり。きっと環八。
なかむらかえる
星とカードと手のひらと。
うっかり等身大で歩きだす、そんなお手伝いをしています。