なかえるブログこんにちは。(旧なかむらかえるブログ)

なかむらかえると申します。占う人。星とカードと手のひらと。うっかり等身大で歩きだすお手伝いをしています。主に吉祥寺にて。ご依頼あれば出かけます。

Private Dancer

日常生活のわたしは本当に人に関心がなくて、ほとんどかかわりも持たずに生きているようなところが強いのですが、

占いというお仕事は、目の前の方の基本はお悩みを伺って占います。
そこでは目の前の方のダイレクトな姿に出会うことがあります。
多分、普通に道を歩いているだけだと絶対に関心を持たなかったであろう人の生身の姿。
そこには感動を覚えることもあるし、親近感がわくこともあるし、
…お話をうかがいながら「しあわせになってほしい」という気持ちに襲われることも多々あります。

わたしがやっているのは占いで、
占いとしては状況を変えるために問題点などを指摘したり、時期を見つけたり。
いろいろすることはあるけれど、
占いにできることは大きくはやっぱり客観視なんですよね。その方が置かれている状況を別の視点からお伝えする。

「こうしたほうがいい」「ああしたほうがいい」
求められれば、わたしなりの考えでお伝えすることはします。
だけれど、それを選ぶかどうかはその方。

わたし自身が「こうしたほうがいい」「ああしたほうがいい」とお伝えしたくなる時というのも正直時々あるけれど、
でも、それはコントロール欲に近いものなのだと思う。

ほんとうにそれはその方が決めること。
立ち返って占いというものは、そのための材料を提供するということに近いスタンスなのかもしれない。

時々、占いは無力だなと思う時もあります。
だけど、占いは力なんてもたなくていいのだとも思います。

その人の人生はその人のもの。

占いを仕事でするようになって、
中学生ぐらいの時に流行ったティナ・ターナーという人の「Private Dancer」ということのことを思い出すようになりました。
いささか感傷的で恥ずかしいけれど。

歌詞の内容は「お金のために今の時間、あなただけのために踊る」というようなもので(今あらためて調べてみたら、体を売ることについての歌だという説もあるようです)、
わたしはお客さんのことが大好きだし(そのあたり本当にわたしは恵まれています)、
占い自体が大好きだし、
そういう意味で占いができることがしあわせだと思っているのですが、それでも仕事です。

その方の人生において、お友達でもなくましてや家族でもない。
範疇ということ。

限られた時間ではあるけれど、ただただその中で目の前の方に対してベストを尽くしたいと思って、いつも向かっています。

…まあぐだぐだ書いてますけど、人はいつも自分でちゃんと選択しながら生きているんだと思う。普通に。
占いをやっているとそういうことがうっかり忘れる時があるんですよね。
だから自戒のために書いているのかもしれない。

 


Tina Turner - Private Dancer - YouTube

ティナ・ターナー、いろいろいろいろあった後に45歳で大舞台にカムバック。それからさらに30年ぐらい経つんですね…)