「恋人」のカードのこと
先日のワークショップでのこと。
終了間際に参加者さんから質問がありました。
「恋人のカード、この絵柄の男女が向き合っていないのはどうして?」
...やー、そんなこと考えたこともなかった。すみません!
やーすごいなーこの方、と思った。
(こんな風に参加者さんから、わたしが考えていなかった部分、あるいは本にも書かれていない部分について指摘を受けて、あらためて興味を持たせていただくということは多々あります。)
...というわけで実は大変におろおろしたのですが、その場でわたしが答えたのは「(「2人がラブラブ」というよりも)よい結びつきを示したカードだと思われるので、そうでありつづけるように示唆している方が強いのではないか」的なことだったと思う。
裸の女性の後ろには蛇がいます。誘惑されて堕落することは常に身近にある。
ベースはアダムとイブ。ただし楽園からの追放は描かれていない。
「恋人」は6番目のカード。
6というのはマッチングとか調和、なじみのよさを示す数字です。
そう。人でもモノでもなじみのよさ(得意分野などということもあります)を表すカードだと思っているんだよね。
絵柄の男女の真ん中には2人を結びつけている天使がいます。
つまり、この男女は結び付けられたのであって、自分たちの意志で「一緒にいたい」と能動的な行動を起こしたのではない。
ただよい結びつきはよい結びつき。なんたって天使のお導き。
ただもとからよい分、イージーさも伴うのかもしれない。
自分の「...してやる!」がスタートじゃないから。
多分、結局シンプルに「結びつき」「なじみのよさ」の状態そのものを表したカードなんだと思うのよね。「気持ちよさ」もか。違和感・不快感がないこと。
「見つめ合う」「向き合う」というと、男女の気持ちが通じあっているとか相手に対する「好き!」という情熱などの部分がメインになってくると思うのだけど(より恋愛・感情ということに特化)、とすると小アルカナのワンド(情熱・生命力)、カップ(感情・共感)の具体性の方なのかもしれない。
「力」のカードだと相手を手なづけたい感とか、関係が豊かに実っていく様は「女帝」だったり、「魔術師」だととにかくスタートするという状態とか。
大アルカナは状態や姿勢、小アルカナは具体性、より詳細な行動を示すとも言える。
大アルカナだけでも占えますし、小アルカナも加わるとタロットで紡ぎだされるストーリーに奥行きが出てくる。どっちもありだ。
お恥ずかしくもありますが、こんな風にわたし参加者さんに育ててもらっていますね。ありがたいことです。
多分ずっと学びながらいくのでしょう。
そんなですが、来月もワークショップは開催する予定でいます。
基本ははじめての方向け、かな?
こわくはありませんので、「こんなこと尋ねていいのかな?」なこと全部ぶつけてみてくださいませ。
時々おろおろしつつも、わたしなりの考えでおこたえさせていただきます。
あ、最終週の8/29(金)18~21時(最終受付20時半)はいつも通り、占いの時間とさせていただきます。
こちらもご興味お持ちいただけましたらどうぞ。
お申し込みもいつも通りfrorogn0819@hotmail.co.jp まで。
よろしくお願いいたします。