映画「懲役十八年」@フィルムセンターに行ってきました。
本日まる一日空きまして、久しぶりに都会へ外出。
京橋にあるフィルムセンターへ「懲役十八年」という映画を観に行ってきました。
「生誕100年 映画監督 加藤泰」という特集上映です。
はるか昔、うっかり予備知識なしで「明治侠客伝 三代目襲名」という映画を観て、あんまり面白くて、以降監督の加藤泰という人の映画ばかり観ていた時期がありました。
どこかで上映していればトコトコ出かけて、
作品に出来不出来はあったけれど、不出来と思われるものでも必ずどこかひっかかるものがあった。
そういう監督でした。
「懲役十八年」、こちらも面白かったです。
終わってぐったり。観てる時に力が入っちゃうんですよね。
でも、実は主演の安藤昇という人とはそれほど相性がよいかというと微妙な気がちょっとする。
安藤昇という役者さん自体は大好きなのですが。なんかちょっといちいちキマリすぎるのだ。
いやでも若山富三郎が、小池朝雄がいい(安藤昇が悪いわけではないけど)。
映画が14時半頃に終わって、16時からは次のプログラム「みな殺しの霊歌」という作品の上映でした。
疲れたので、連続して観るのはやめたのだけど、実はこの作品は何度も観ています。
なんとも陰惨な物語で、いろいろひっかかりもあるのだけれど、毎回泣かされるのです。
帰り道思い出しながら、やっぱり観ればよかったなと思ったり、
でもまたいつかどこかで観るんじゃないかな、と思う。
チラシを読みながらいろんな作品のことを思い出す。
わたしはこの監督のすべての作品を網羅しているわけでは全然ないのだけど、覚えてるだけでよかったのは、
「怪談お岩の亡霊」「瞼の母」「幕末残酷物語」「明治侠客伝 三代目襲名」「沓掛時次郎 遊侠一匹」「みな殺しの霊歌」かな。
「緋牡丹博徒」シリーズは残念ながらほとんど観たことがないのだ。
午前中は近くの図書館へ。借りたいと思った本が借りられなくて残念。
フィルムセンターに行くのも図書館に行くのも、もう何年ぶりか思い出せないくらいに久しぶりで。
フィルムセンターは入場料が500円から520円へ値上がりしていて(それでもめっちゃ安いんだけれど)。
図書館は住所変更しようと思ったらその前にカード自体が変わっていて、作り直しに。
今はインターネットから予約や期限延長などもできるらしい。便利な時代に。
ほんとうにずっと来てなかったんだな、としみじみした。
ずっとどこにもいかずカタカタカタカタ動いてた、みたいな気がする。
こんなわたしの小さな夏休みです。