小さな声のまま強くなっていく。
なんとなくまたカードの話を引き続きしてみます。
わたしがそうなのだけれど、もしも慌ただしくて忙しい毎日にご自分を見失いがちになっている方がいらしたら。
今朝は「テンペランス」(節制)というカードのことを考えていました。
絵柄では女性(多分)が水瓶から水瓶へ水を移している。その行為を繰り返すことで水を浄化していく。
淡々と繰り返す中でものごとを整えていくカード。そんなカードなのだけれど。
水を浄化していくのは誰かのためではなくて自分のためです。
絵柄の女性は片足は水の中に足をつけています。
水は感情、やさしさの象徴。だけれど片足は地面の上です。浸かりきっているわけではありません。
人に対するやさしさや思いやりはあるけれど、バランスは保っていて巻き込まれすぎることもない。
なんという強さだろうと思うのです。
それはきっとはたから見てわかりやすいものではない。外にアピールするのではない、自分の中だけの強さ。
はるか昔に合唱をやっていた時に先生が「大きな声を出すよりも小さな声をしっかりと出すことの方が力が必要」とおっしゃっていました。
そのお話に通じるものを感じます。
昔「24 Hour Party People」という映画が大好きでした。
24時間はちゃめちゃやってる、イギリスの音楽業界の偽ドキュメンタリーでそれは多分今見てもとっても面白いと思うのだけど。
今は静かに自分だけの強さを持っていくことにわたし自身が憧れているのかもしれません。
あの頃のみんなは元気なのかな。