わたしの太陽期のこと。
こんにちは。なかえるです。
毎度毎度へんてこな名前でごめんなさい。だけどこの名前、気に入って使ってます。
毎日、学校に通う時(そうなんです。一応学生なのであります)はiPodで音楽を聴きながらてくてく歩いたり電車に乗ったりしています。
なんだろう。今日はいつもと違うもの、しばらく聴いていなかった音楽が聴きたくなって雑然とならんだライブラリの中からFISHMANSというバンドを選んでみました。
久しぶりに聴いてみたら、なんだか昔のことをぐるぐると思い出して胸がむずむずするのを感じました。
なので、書きます。
占星術には天体の年齢域というものがあります。
月から冥王星までの10個の天体がそれぞれ、0~7歳、7~15歳、15~25歳…と人生のある一定の時期を象徴していると考えるやり方です。
この中で太陽は大体25~35歳を表すと言われています。
わたしが職場のお友達に「好きそう」と言われてFISHMANSの曲が入ったカセットテープ(!)を頂いたのは多分26、27歳の頃だったと思います。絶賛貧乏フリーター街道驀進中。それから何度かその子とライブに行ったり。
それから一足飛びに時は流れて。
西洋占星術を勉強しはじめた頃、実はわたしはとってもしんどかった。
勉強しはじめて、わかるようになることがうれしくてしょうがない。
うれしいけど、なまじわかるようになってきているが故に、自分のホロスコープを見て、自分で自分の嫌いな部分、全部あてはめるようにして読んでしまう癖がついてしまっていました。
それはそれでいろんなサイン、天体、ハウスの意味を覚えるのにはとっても役に立ちました。
だけれど、そうして自分のホロスコープが一番貧相で出口がなくて現実世界で活かしようがなくて嫌、そんな風に考えるようになっていました。一時。
わたしがわたしのことを嫌いなだけで、勝手なフィルター通して考えてるだけなんですけど、ね。
わたしの太陽はホロスコープの中、8ハウスという現場にあります。
8ハウスにはいろんな意味があります。
没入、深めること、誰かのもちもの、深い深い城壁の中、遺産、セックス…。
おおむね、自分だけではなんともならないもの、というふうに本には記載されることが多いです。
太陽は自分自身のプライドとか大人としての自意識とかそういったものを表します。
なんとなく、その太陽がそのハウスの中にあるということは、その現場においてわたしがわたしらしく立っていられるとかそんな雰囲気かなーと思います。
その太陽には未来を表す11ハウスという場所にある海王星という天体からのアスペクトがかかっています。
海王星は夢やイメージなどを表す天体。
アスペクトは簡単にいうと天体と天体を繋ぐ「関係」という意味だけれど、その関係性はスクエア、90度。不安定で葛藤をもたらすハードアスペクトです。
太陽の年齢域、25~35歳の頃、わたしはずっともがいていました。
今いる場所が自分のいる場所ではないと思いたいけれど、出たくて出られなくて、時々等身大ではない未来への夢を見て、等身大ではないが故に簡単に壁にぶちあたり挫折。
挫折すれば、努力しきれなかった自分を責め続ける。
そんなことの繰り返しの約10年間。
もがき続けた結果、特に形のあるものは得ることはできませんでした。
はじめっから無理な夢だったんじゃん、て言えばそれまでなんだけれど。
自分のホロスコープの中で一番自分を表していて、一番嫌だと思った部分。
それがまさにその8ハウスの太陽とその関連のアスペクトでした。
でもね、今その年齢域を終えて思うんです。
確かに形のあるのものは得られなかった。
だけれどもがいて、いろんな場所に出かけてみっともなくとも小さなアピールを続けた結果、それまで会えるはずのなかったたくさんの人達に出会って、たくさんのことを教わった。
それは確実に今の毎日に繋がっている。
わたし、実は今の不安定な生活が嫌いではないどころか多分とっても好きなんです。
(ただいまの年齢域、12ハウス火星ノーアス。わはは。わかるひとにはわかる話でごめんなさい!)
んで、今日FISHMANSを聴きながら昔のことを思い出して浮かんだの。
なーんかあの頃、とってもしんどかったけどがんばったよね。
それでいいんじゃないのと。
8ハウス—誰かのもちもの。誰かと関係を深める場所。
わたしは多分ひとから見るとあんまり獅子座らしくない獅子座らしいです。
それは8ハウスという場所が、ホロスコープにおいて外からはとても見えにくい深い場所にあるからということもある。ごめんね。ここはそういう前提でヨロシク。
だけど8ハウスの意味が表すように、親しく深めた人たちの中ではわたしは確かに獅子座なんだと感じます。
ホロスコープ、自分の生まれた瞬間の出生図のことをネイタルチャートと言います。
色々ねじれやら不安定さはあっても、ネイタルチャートは自分にとっての「当たり前」を表したものなんだと思います。人生の目標を表す太陽から始まって、日常感覚を表す月、コミュニケーションのやり方を表す水星…。
確かに時々落ち込むけれど、あの太陽のハードアスペクトがなかったら、わたしの人生穏やかだけどきっともっとつまんなかったよ。
と、思うくらいには自分のネイタルチャートを受け入れられるようになりました。今だったらね!
こーやって自分のことぶつぶつけなしたりしてるのもやっぱり自分の「当たり前」。
FISHMANS。
最初にお友達に聴かせてもらったのは「MERODY」という曲だったと思う。
当時、新宿区の風呂なしアパート(日当たりは良い)で聴いて感動して、それを伝えたら収録された「ORANGE」というアルバムも貸して頂いた。
さらに数年後、別な場所で出会った人に「Corduroy's Mood」というアルバムを貸して頂いて、これも大好きになって。
ぜんぶぜんぶ35歳以前の出来事。
無理だからこそ見たかった夢なんだよね。今、思うならば。